うとうと眠ったり起きたりを繰り返していた、さすがに早く寝てしまったので、もう寝られそうも無い。
時計を見ると、3時半。周りも少しごそごそしだしたので、起きることにした。
テントに雨が落ちる音がする。「お やった 雨だ」ここまで、良い天気だったのはいいけど、このまま雨を知らずに屋久島を終えてしまうのもと思っていた。
テントから外を覗くと、やはり雨。ポツポツと降る程度で、それほど強くはない。
外は、霧が立ちこめていて、ちょっと怖い。
テントの中で、湯を沸かしアルファ米と味噌汁で朝食を済ます。行動食をナルゲンボトルに補充して準備を整える。
少し時間を持て余したが、5時近くになり、テントの撤収にかかる。
撤収を始めたとたん、雨が強くなってきた。テントを手早く丸めて、とりあえずビニール袋に入れる。
なんとかパッキングをして、小屋の玄関へ避難。まだ暗いのと雨で出発を見合わせている人でいっぱい。
いいや、思い切って出発しよう。まだ、薄暗い登山道へ一人歩き出す。
フラッシュで撮るとこんな感じ
点けないとこんな感じ。暗!
ヘッドランプだけがたより、後ろも前も誰もいない。ちょっと怖いし後悔(泣)
それでも、しばらく歩いていると明るくなってきた。
相変わらず霧が立ちこめる森だけど、明るいのはいい。
縄文杉まで1時間半くらいの行程。ほんとたまに登ってくる人とすれ違うけど、霧の中から現れるのでちょっとびっくり。
こんな巨木が普通にある。霧がなんとも幻想的。
高塚小屋に到着。ここにもいくつかテントが張られている。縄文杉はもうすぐだ。
そして、それは「いた」。「あった」という表現より、「いた」と言う表現の方が合っている。
周りの木が伐採されていることもあるけど、霧の中に縄文杉だけがクローズアップされていて、最初に見たときは、当たり前なんだけど「うわ これ生きてる」って思った。
朝早いので、まだ誰もいない縄文杉。
霧が雰囲気を盛り上げる。
会いに来るのは大変だけど、機会があれば一度会いに来ることをお勧めします。
つづく
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