北アルプス 表銀座縦走 その2

nhiro

2008年08月13日 19:12


大天荘
北アルプス 表銀座縦走 その1

景色を楽しみながら順調に縦走路進んでいたら、なにやら槍ヶ岳方面から黒い雲がわいてきた。
時間はまだ午前中11時30分を過ぎたくらいだろうか。
まだ、目的地の大天荘まで、4,50分の距離がある。

「まさかなぁ カミナリ?」

さっきから腰につけた雷警報機はピコピコうるさいし、雲はみるみるうちに空を覆ってきたし、間違いない?
この稜線の縦走路で、本格的な雷になったら、どこに逃げればいいの?
逃げられないよね・・・・・
ちょっと足早に・・・そうしているうちに・・・ゴロゴロ
キタ━━(゚∀゚ )キタ ( ゚∀゚) (。A 。 )キタ ━━!! カミナリ
雷警報機「ストライクアラート」は、全部で5個のLEDで表示する。一番左のLEDがグリーン、安全ってことだね。次の右隣からオレンジが2個、レッドが2個、それぞれ感知した雷雲の距離によって光る。
一番右のレッドは、0-6マイル(10km圏内)で雷撃圏内であることを示す。
そのLEDが1個目のオレンジになったり、1個目のレッドになったり、ピコピコしてる。
傾向として、雷鳴が鳴る直前は、一番右のレッドが連続で光った後、数秒遅れて雷鳴が鳴るので、明らかに同期しているのが分かる。
その状態になると
「うゎ くるくる~」
「ゴロゴロ」
「キター ヒエー」
となる。
もうこの状態では、雷警報機は、なんの役にも立たない、ただ、警告音が恐怖をあおるだけになる。
だんだん、雷鳴の時間間隔が短くなってるし、心なしか音も大きくなってる気がする。
ひたすら大天荘を目指して歩く。

<途中、撮ったコマクサと小林喜作さんのレリーフ>

やっと大天荘に到着。
山小屋が見えたときは、本当にホットした。
雷はちょっとおさまってきてるけど、時たま雷鳴が・・・
雨が降ってきそうなので、いそいでテントを張る。

なんとか設営完了。
途中、雨が降り出し、また雷鳴がとどろく。荷物をそのままテントの中に突っ込んで、山小屋へ避難。他のテントの人も、山小屋の玄関に避難してきている。みんなでしばらく、雷雨をやり過ごす。

「そうだ、お腹も減ったし、うわさのカレーでも食べるか」

ここ大天荘には、山小屋飯とは思えないカレーセットがあるのを思い出した。
雷をやり過ごす間に、そのカレーを食すことにした。

カレーとナン、ピラフとチャイ、シャーベットみないデザートがついて1200円
カレーは、チキンとほうれん草、あと忘れたけど3種類から選べる。
下界で食べても1200円くらいとるかもしれない内容で、2500mの高地でこの価格はかなり安い。
もちろん、生ビール(700円)も一緒に。
外では、雷雨だけど、ビールとカレー。うーん ウマー

しばらくして、雨は上がったけど、あいかわらず、たまに雷鳴。
テントの中にいると、時たまピカッってフラッシュにみたいに、天幕が光る。
そして、バリバリっと雷鳴。
見ると、槍ヶ岳の方面が雲に覆われ、稲光がしてる。

「あそこにテント張ってる人はどうなってるんだろ」


槍ヶ岳方面を中心に局地的に雷雨みたいだ、反対方向の空は晴れてるまではいかないが薄曇り。
しかし、距離が近いから、雷鳴だけは迫力の音がする。
結局、暗くなるまでこのパターンが続き、夜半に収まったようだ。

「さて、明日はどうするか」

予定どおり槍ヶ岳か、プラン2の常念方面か・・・
雷でテントはやだなぁ
明日朝の天気で決めよう

つづく・・・

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