その日も家から始発でいつものように向かいました。
今回は、武蔵五日市駅からバスで御前山登山口まで向かい、御前山を経て反対側の奥多摩へ抜け、
温泉&ビールの計画。
気温は低めだけど、天気も上々、意気揚々と行きます。
御前山登山口バス停から登山口までは、舗装道路を1時間登って、やっと登山道に出ます。
ここまでで、結構疲れました。ハァ
やっと山らしい道になって、林の中を登っていきます。
そして、それは30分位登ったときでした・・・
小さな神社があり、そこでお参りして、先へ進もうと右へカーブする登山道を曲がりきった時
丁度、左側が谷、右側が山になっていて
道の周りは木立と低い笹のような藪になっている狭い登山道
(写真はここまで)
10m程先の藪の中で、
ガサガサと音が・・・
早い動きの音じゃなく、なんか
バキッ バキッ という感じの音
鹿? イノシシ? うさぎ? 何?
藪の草が揺れてる
正体が見えないのが怖い
とりあえず、持っていたストック同士を鳴らしたり、
声を上げたりしながら、やり過ごしてみる。
正体の見えない生き物は、山側の藪を登って行く。
右斜め前10mくらいだった音が、ほとんど
真横10mくらいになった。
位置的には、自分の右側を通って、後方へ去っていく気配。ホッ
音を出しながら、真横になった音の方に注意を払いジッとする。
ふっと、左側の視界に何かが動く
そして、それはハッキリと見えた。
山の斜面を登山道に下りてくる、黒い毛並みの生き物が・・・
熊?
ひぇ〜 熊だぁ〜 うゎ でか!
っということは、この右側の動物は小熊?親子?ヤバイ?
親らしき熊は、距離にして30m〜50m。まだ、こちらには気付いていない様子。
目が望遠になったみたいに、
大きくハッキリと見えた。
すぐさま、右側に隠れ、振り向いて登ってきた道を下る。
少し離れたところまで下ったら、
猛ダッシュ
熊に会ったら走って逃げるなってありましたけど、とっさに体が動いてました。
途中、転んで
転倒。
転んだことで我にかえりました
。「落ち着かなければ・・・」
そこでやっと冷静になり、後ろを振り向いたけど、もちろん熊の姿はありません。
登山口から入って30分くらいのところだったので、すぐ登山口に戻ることができた。
林道に座り込んで、しばらく
放心状態。
よく見ると、転んでズボンの膝が破れている。
膝もすりむいてるし
もう、戻れない・・・心が折れてる
足も痛いし、今日はこのまま帰ります。トホホ
後で聞いた話ですが、奥多摩では先週くらいから熊の目撃が相次いでいたらしいです。
猟銃が入ってパトロールしていたみたいです。
正直、この時期は冬眠しているものと思っておりました。
まさか自分が熊に出会うとは思いませんでした。
熊については知っているようで何も知らなかったので
、「奥多摩ツキノワグマ研究グループ」のサイトでちょっと勉強しました。
奥多摩にいるのは「ツキノワグマ」で、北海道にいるのが「ヒグマ」。
ツキノワグマは、木の実とか蜂とかが主食のようで、たまに鹿とか・・・
人間を食料とすることはないとのこと。
熊の方も人間が怖いらしく、基本的には出会い頭など自己防衛のために攻撃する。
熊鈴などの装備は必須ですね。
熊避けスプレーはどうなんでしょう。
あれって、
至近距離でシューですよね。それって無理かも
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