山岳保険について
都岳連遭難共済から制度が変わるとの連絡がきました。都岳連遭難共済とは、昨年から加入している共済で、山での遭難の時、
250万までの費用が保証されるものです。
(日当、交通費、ヘリコプター代、消耗品費、宿泊費、食費、遺体搬送費用などで、怪我の入院治療費は出ません)
平成20年4月からの保険業法改正に伴い、「
日本山岳救助機構合同会社」として
新しい遭難対策制度へ移行するとのこと。内容としては入会金2000円、年会費2000円で、年度の終わりにその年にかかった費用を割りかんする仕組みとなっています(
カバレージ制度)。都岳連遭難共済からの移行の場合、入会金2000円が免除となるので、ちょっとお得。
他にも、モンベルの「山岳傷害保険」とか木村総合保険事務所の「山岳保険」とかがあるので、興味のある人は調べてみるといいと思います。
一般の生命保険や傷害保険などでは、山岳登攀(
アイゼン、ピッケル、ザイルなど特殊な道具を使用する登山)の場合は、入院給付金などを支払わないとされている場合があります。
ハイキング保険やアウトドア保険となっていても、山岳登攀について保証外としているものが多いので注意が必要です。
「じゃあ、大丈夫そうならアイゼンとかピッケル持ってかなきゃいいじゃん」っていうのはダメです。たとえ使用してなくても、それらの道具が必要と判断される場合は対象となるからです。
登山をされる方は、加入している生命保険や傷害保険の内容を確認しておいた方が良いと思います。
さて、実際に山で遭難した場合どのくらい費用がかかるのか、都岳連のホームページにある、支払実績を見てみると・・・
2006年 北アルプス 縦走中、岩場で滑落。約150m。全身打撲、骨折数ヶ所。重症、病院収容。
¥663,804
2006年 北アルプス 蓮華温泉へ下山中 以前通ったこともあり、判断を誤り沢筋に踏み込んでしまう。結果6日間ほど迷走。6日後に新潟県警ヘリに救助される
¥343,592
2007年 北アルプス 山スキー滑降中 雪崩に巻き込まれる(詳細不明)
¥1,170,240
上記の例は単独登山だと思われますが、遭難人数が増えると費用も増加していて、数百万から十数万まで、状況によってさまざまです。
加入している遭難対策制度は遭難費用のカバーであって、やはり怪我での入院や治療に関しては、別のフルガードという山岳保険があって、そちらにも加入しないと保証されないようです。
よって、フルガードにも加入しとこうと思います。
こちらは、いろいろなプランがあって、死亡後遺症保険金 150万、入院費1日 2000円、通院費1日 1000円、賠償責任保険金 1億円のプランで年額11000円。さらに携行品保険15万円をつけて880円、都合11880円
これで、遭難救助費用から入院通院までの費用を一応カバーできることになります。
万が一遭難して救助が必要になったとき、
警察のヘリがくるのか
民間のヘリがくるのか、ドキドキしながら待たなくてもいいし、中には、民間のヘリなら乗らないとダダをこねる人もいるらしいので、せめて遭難救助保険だけでも加入しておいた方がよいと思います。
もっとも、一番いいのは、これを使わないことですね。
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